「片付けは人生の振り返り」90代女性から教わった大切なこと
- 2 日前
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【現場のお話】2026.3.5(木)
みなさん、こんにちは!!
くらすむーぶ住環境アドバイザーの
#みやたかみちよ です。
高齢者の方とそのご家族の「これからの暮らし方」を考える、
お片付け&おそうじのプロです。
もうかれこれ5年にわたり、定期訪問させていただいているお宅があります。
お客様は90歳代の女性です。
最初の出会いは、地域包括支援センターのケアマネジャーさんからのご相談でした。
「資料や書籍、チラシなど、とにかく紙の荷物が多く、足の踏み場もない状態。
動線を確保し、介護ベッドを設置できるスペースを作ってほしい」

そんなご依頼でお伺いしたのが始まりでした。
お部屋には、ところ狭しと並ぶ様々な分野の資料や書籍、参考書、学会の広報誌などが積み重なっていました。
というのも、お客様は学生時代、旧帝国大学を卒業された才女で薬学博士。
その後、製薬会社の研究員を経て、とある高等学校で長年教師を務めてこられた方でした。
本当に真面目で努力家の方で、
日々の出来事はもちろん、仕事で課題があると徹底的に分析し、
結果を求め、
どうすれば改善できるのかを考え続けてこられたそうです。
その思考のプロセスは、数えきれないほどの紙面に記録されていました。
そんな人生を送ってこられたお客様ですから、
「知識を得たい」
「学ぶ努力を惜しまない」
「記憶を失いたくない」
そんな思いが、ひときわ強く感じられます。
一つ一つのお荷物からも、
その意志や生き方が伝わってくるようでした。
5年という長い間、定期的にお付き合いいただいている理由をお聞きしたことがあります。
その時、お客様は静かにこうおっしゃいました。
「この年齢になると、片付けは単なる仕分けとは違って、
私にとっては人生の振り返りなんです」
その言葉を聞いたとき、私はハッとしました。

私たちが普段「片付け」と呼んでいる作業は、
ただ物を減らしたり、整理したりすることではないのだと。
一枚の紙、一冊の本の向こう側には、
これまで歩んできた年月や努力してきた日々、
出会ってきた人たちとの思い出が重なっています。
だからこそ、むやみに「捨てましょう」と言うことは出来ません。
資料の束を一つ手に取りながら
「これは研究員だった頃の資料」
「これは教師時代に生徒のために作ったもの」
片付けの現場に立たせていただくということは、
その方の人生に触れさせていただくことでもあるのだと、私は感じています。
そして同時に、もう一つ大切な役割があります。
それは、これからの暮らしを安全で安心なものに整えることです。
足元の安全を守ること。
必要な物がすぐ手に取れること。
もし介護が必要になったときでも、暮らしが続けられる住環境を整えておくこと。
「これまでの人生を大切にしながら、
これからの暮らしを整える」
それが、住環境アドバイザーとしての私の仕事なのだと思っています。
90歳を超えた今も、
お客様は本を開き、メモを取り、学び続けておられます。
その姿を見るたびに思います。
人生は、何歳になっても
学びながら、振り返りながら歩んでいくものなのだと。
そして今日もまた、
一枚の紙から始まる「人生の振り返り」に、
そっと寄り添わせていただいています。
いつもご利用いただき、本当にありがとうございます。
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